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今年最後の中目黒寄席が終わりました。
数年前、あの足許手許も定まっているとは言いにくかった青年鯉奴さん、名前も鯉橋と大きくなり、立派な噺家さんになって帰ってきました。師匠の芸風がにじんでいて、気合いの入った修業が偲ばれます。嬉しいですね。鯉橋さんが成長している間、こっちは年を食うばかりで恥ずかしいことです。時そばの落ちの仕込み、お見事でした。
柳好さん、気持ちがいい噺家さんですね。落語の話には桁外れな人物が多いのに、柳好さんが演じると、手の届くところに等身大の人物が現れるようでした。この浮世、どっちを向いても口先ばかりでとげとげしい。寄席にきてほっと救われた気持ちになるのは、掛け値なしの心がこもった話を聞けるからで、柳好さんはそう言う話のエキスみたいなお人柄と見受けました。子守歌代わりに落語を聞いて育った人かな。
今年は三十周年記念興行も無事済んで、いい年でした。では春席までお元気で。
三日月の細さを泣くか寒烏
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