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夏席はほどよい入りで、新会場も、落語になじんできたのかもしれません。今度も子供がいなかったのが残念ですが。
この間弘前の居酒屋で、白魚を食べました。小さな器に入っていて、食べようとしたら、ちょろちょろ動きます。生きている。ははあ、三木助が『芝浜』の枕で言っていたあれだな、と思って、「おしたじが、おなかの中にツーッと入っていくのが見える」かと眺めたら、これが酢醤油だからよく分からない。ちょっと泳がせてみたかったけれど、盃洗などという気の利いたものはもちろんありません。じゃあ、食べるかと言ったって、あれを箸でつまんで一尾ずつ口に入れるのは、よほど度胸が要るものです。器の中身全部をエイッと流し込んだけれど、出来損ないのトコロテンみたいで、私はもう御免です。そう言えば三木助も、自分で食べた訳じゃないって断っていましたね。あれは本当にいい枕ですが、落語の世界だけのよさだと思います。そう言う世界を作り出す噺家さんの力量と言うことを、改めて考えました。
今度の秋席は繰り上がって、未だ暑い頃ですね。鯉昇さんが楽しみです。
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